5月の連休が終わり、新しい環境にも慣れてくる頃。


気候も良く過ごしやすい季節ですが、なんとなくやる気が起きない、体がだるい、落ち込みやすい、目覚めが悪いなど不調を感じる人が増えることがあります。


5月は気候の変動があり、かぜや花粉症も多い季節ですが、体の不調だけでなく気持ちの沈み込みなどを訴える「五月病」が、30年以上前から話題になってきました。

五月病は4月に進学や就職、転勤や異動など大きな環境の変化を経験した人に起こりやすく、適応障害の一種と考えられています。
環境の変化などが原因でストレスがかかると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、心身ともに体調の不調が現れます。

具体的には次の症状に注意しましょう。

 

①からだの症状: 眠れない 疲れやすい 食欲がない など

こころの症状: 気分が落ち込む 不安だ 喪失感がある など

行動の症状: 学校や仕事に行きたくない 人と会いたくない やる気持がでない など

 

春の環境の変化が発症の要因として指摘されていますが、今回、新型コロナが5類に移行し、マスクをはずし、顔の表情でも喜怒哀楽やコミュニケーションを取るようになると、環境変化で今までないストレスを感じる方もいるかもしれません。
この場合は、環境の変化に伴う五月病に類似した訴えも予想されます。

本人だけでなく、家族や周囲の方々は、体調やこころの訴えなどに注意して気づいてあげることが必要とおもいます。
また、「かぜかな」と安易に考えず、長引く際は医療機関にも相談することが重要です。

 

文責 院長

                    

大生水野クリニック