皆さん、こんにちは。

 

リハビリテーション科、理学療法士の遠藤です。

 

本日は肩関節周囲炎について書かせていただきます。

いわゆる「五十肩」と言われていますが、40代から70代での発症が8割以上といわれています。

 

なかでも罹患リスクが高いといわれている条件として

 

  • 糖尿病
  • 肩関節術後
  • 甲状腺疾患
  • 血中脂質
  • デスクワークが多い

 

があげられます。

 

上記の共通点として内科的な問題が多いです。デスクワークが多くなると運動不足になり、内科的な問題につながるのかなと思っています。また姿勢が悪くなり肩に負担がかかりやすい状態が続いていることも原因と思われます。

 

本やインターネットサイトによっては、ほっといたら治ると書いてあるものがありますが、決して油断しないほうがいいと思います。医学的な文献によると約半数に何らかの症状が残存するといわれています。バンザイすると最後がすこし詰まる感じがしたり、エプロンを腰で結ぶときに違和感が残ったりなど。日常生活には大きな問題は出ないが、スポーツなどの激しい運動では影響が出る可能性はあります。

 

肩関節周囲炎のリハビリは時期によって変わっていきます。

まず痛みの強い時期は肩に負担がかからないように安静や生活指導から始まり、痛みが落ち着いてきたら固まった組織を動かして可動性を確保していきます。

 

予防に大切なことは姿勢改善です。デスクワークやスマホの操作はもちろん、家事動作でも前かがみになる機会が多いため、どうしても猫背になりやすいです。

 

以下の写真は姿勢改善に効果的なストレッチです。仕事の合間などに是非行ってみてください。(痛みがある方は無理して行わないでください。)

姿勢改善ストレッチ

 

症状が出始めたら経過が長いのが肩関節周囲炎です。痛みが出ないように予防しておくといいかもしれません。

 

 

リハビリ科 遠藤

 

大生水野クリニック