8月も後半となりました。


暑い日が続いておりますが、少しずつ秋の気配を感じられてくる頃です。
夏の疲れが出る時期ですので、体調管理を意識し、元気に爽やかに過ごしたいものですね。

 

さて、皆さんはカリエスリスクという言葉を耳にしたことはありますか?

 

カリエスリスクとは虫歯のなりやすさの事を言います。

 

虫歯のリスクを高めている要因は様々あり、各々口腔内環境も異なるため、それぞれの方に合わせたアプローチ、予防が必要です。

 

虫歯の発症の要因には 

歯の質

虫歯菌などの微生物

食事(虫歯菌のエサとなる砂糖)

時間 

これらの条件が重なった時に発症すると言われています。

今回は私達と切り離せない「食事」に焦点を当ててみましょう。

 

食事から虫歯のリスクを低減させるポイントは「砂糖の量」「飲食回数」「いつ食べるか」「何を食べるか」です。

 

お口の中は基本的に中性(PH6.8~7.0)に保たれていますが、食事をした直後は酸性に傾き、唾液の緩衝作用で元に戻り再石灰化が始まります。

間食が多い食習慣ですと、お口の中が常に酸性に傾き、唾液の緩衝作用や再石灰化が追い付かないため、虫歯のリスクが高くなります。

さらに、歯面にプラークが付着した状態ですと、唾液の緩衝作用を受けにくく、プラーク中の虫歯菌が糖を分解し酸を作るため、PHの低下(脱灰)が続きます。

間食を減らし、ダラダラ食いは避け、食べる食べないのオン・オフをしっかりと切り替えた規則正しい食習慣を心がける事が大切ですね。

また、虫歯菌のエサとなる糖分の摂取にも注意し(キシリトール等代用甘味料の利用)日々のブラッシングに加え意識的にフッ素を活用する定期的な歯科受診でクリーニングを受ける等、虫歯予防に関心が高ければ、それ自体がリスクの低減につながります。

 

是非、日頃の食事からも虫歯予防の意識をしてみて下さい。

 

 

歯科衛生士 市川

 

大生水野クリニック