今年も酷暑の夏がやってきました。

熱中症警戒アラートが危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症を予防する行動をとるよう促しています。

以前は、日射病と呼ばれることが多く、直射日光を浴びることが危険とされていましたが、近年は、高温多湿の環境のため、室内でも脱水による熱中症になることがあります。

熱中症の初期では、めまい・ふらつき、筋肉痛・頭痛を訴え、重症になると意識が混濁してきます。

夏の時期、「めまい」や「ふらつき」など脱水に伴う症状と思われる患者さんが、当科にも多く受診されます。

内耳が原因で起きる「めまい」は、クルクル回る回転性のめまいが多く、聞こえの悪さを伴うことも多いです。

目を見ると揺れているのが確認できることも多いので見分ける手がかりになります。

熱中症が疑われるときは、応急処置が重要です。涼しいです場所に移動し、太い血管のある部位を冷却し、塩分を合わせて水分を補給します。

症状の改善がみられない場合には速やかに病院を受診してください。

普段の受診も暑い盛りは極力外出を控え、朝・夕の涼しい時間帯に来院するよう心がけて下さい。

 

院長 大前由紀雄

大生水野クリニック