皆さんこんにちは!大生水野クリニックリハビリテーション科の鈴木です!

徐々に気温も上がり、暖かくなり日中は過ごしやすくなってきましたね!それでも朝晩は肌寒いので油断はできません…。体を冷やさないように気を付けて下さい!

 

今回のテーマは下腿三頭筋です。

皆さん下腿三頭筋という筋肉は聞いた事はあるでしょうか。

あまり馴染みの無い名前かもしれませんが、ふくらはぎと言われるとピンっとくると思います!今回はこの下腿三頭筋の役割について解説していきます!

 

下腿三頭筋は名前の通り、下腿(膝から下で足首より上の部位)ある3つの筋肉を指します。体の表面に近い筋肉を腓腹筋(内側頭、外側頭)、その下にあるヒラメ筋の三つの総称です!

主には膝を曲げる(腓腹筋のみ)、足首を下げるという関節の動きをします。

今日はその他にも、下腿三頭筋が担う作用を紹介します。

左足がヒラメ筋、右足が下腿三頭筋になります。                   ※VISIBLE BODY アトラスより引用

 

その他の作用① 血液循環の作用

下腿三頭筋は「第二の心臓」と言われており、この筋肉が収縮と弛緩を繰り返す事で足からの血液を心臓に送り返すというポンプのような役割をしています。特に立ち仕事や長時間のデスクワーク、足が浮腫みやすい方は足先の循環が滞ってしまっている事が多い為、足首を動かし、血液循環を良くする必要があります。

 

その他の作用その② 姿勢を保持する

姿勢を保持する筋肉を「抗重力筋」と言います。体全体でおおよそ7つあります。

その中の一つに下腿三頭筋が含まれており、主に立っている姿勢を保持する役割があります。この7つの抗重力筋が協調し合う事で立位の姿勢を保持しているため、一つでも筋力低下を起こしてしまっても、姿勢を上手く保持する事が難しくなってしまいます。特に下腿三頭筋は足首を固定し、安定させる作用も持ち合わせている事から非常に重要な役割を果たしています。

 

その他の作用その③ バランスを保つ

人間はバランスを保つ為に主に股関節と足関節を使います。股関節は大きな重心のコントロールを必要としていて、足関節は微妙な重心のコントロールを担っています。

下腿三頭筋も他の筋肉と共同し合い、収縮と弛緩を行いながら足首での重心のコントロールを行っています。

その他にも歩行時の推進力や立ち上がり動作や座る時の動作、スポーツ場面ではジャンプ動作や早い方向転換の際に下腿三頭筋は働いています。

日常生活の場面においても、体の恒常性を保つためにも下腿三頭筋は気が付かない中で重要な役割を果たしてくれていますね!

常に使いすぎている下腿三頭筋ですが、SOSを出している時があります。

その①でも説明した、足の浮腫みや夜間の足が攣るという症状です。

これは下腿三頭筋を過剰な使い過ぎによる筋肉の硬さと血液循環不全の要素が多い思われます。詳しくは過去のブログ(2022.11.01 足が攣ってしまったら‥)と(2021.08.02 足が攣る要因と対処法とは?)にも紹介されておりますので、チェックしてみて下さい!

お風呂で軽く揉みほぐしてもらうだけでも十分効果があると思いますので、是非試してみて下さい!

 

大生水野クリニックリハビリ科 鈴木

大生水野クリニック