こんにちは。最近は日も短くなり、しっかり秋の装いとなりました。いかがお過ごしでしょうか。

 

今日は、身近な病気のお話をしようと思います。
テーマは糖尿病です。

 

糖尿病は身近な病気として知られています。
日本には約900万人の糖尿病患者さんがいるといわれています。
原因は遺伝的な体質と、食生活の乱れによる肥満が原因となる事が多いです。


では、血糖値が高いと、なにか体にとって悪い事ってあるのでしょうか?

 

一般に血糖値が少し高いだけだと、特に症状は自覚する事はないと思います。
かなり高い血糖値となると、口渇感が出現したり、そのため多飲多尿になったり、疲労感を感じたりします。
血糖値が高いのが短期間であれば、特に困る事はないように思います。

しかし、糖尿病のよくないところは、血糖値が高い事を長期間放っておくと、気づかないうちに、動脈硬化(血管が硬くなり詰まってしまう)が進んでしまうところです。
脳の血管が詰まってしまうと、脳梗塞、心臓の血管が詰まると心筋梗塞といって、重い後遺症が残ってしまう病気がおこりうります。

そうなってしまうと一大事です。

また、気づかないうちに、腎臓といった、大事な臓器にダメージを与えていたりもします。

 

ですので、糖尿病は早めに治療し、動脈硬化を起こさせない事が大事です。
健診等にて、血糖値が高いとか、尿に糖が出ている事を指摘されたら、めんどくさがらずに、医療機関を受診しましょう!

 

ちなみに糖尿病の診断は採血検査にてHbA1cという数値を参考にします。
血糖値は食前・食後などでの変動が激しいため、これだけでは、糖尿病の診断はできません。
HbA1cはここ1~2か月の血糖値を反映した検査値といわれており、血糖値より糖尿病の診断には重要となってきます。
これだけで診断するわけではありませんが、HbA1cが6.5%を超えたら、糖尿病と考えるケースが多いです。
糖尿病の疑いあり、といわれたら、是非医療機関を受診し、採血検査をうけてみてください。

 

治療に関しては主治医の先生とよく相談しながらやっていく事になります。
食事や運動など、生活習慣の改善でよくなる場合もありますし、お薬が必要になる事もあります。

 

さてさて、ながながと書きましたが、今回のお話での一番の要点ですが、

”血糖値が高く、糖尿病の疑いありと言われたら、めんどくさがらずに医療機関を受診しましょう!”

というお話でした。

 

在宅診療 山本

大生水野クリニック