ストレッチについて
みなさんこんにちは、作業療法士の小林です。
リハビリテーション科には腰痛や膝関節痛で来院される患者様が多いのですが
症状のお話しを伺っていくと「体が硬くて・・・」「ストレッチはやればいいのはわかっているけれども…」などの声が聞かれることも多いです。
リハビリテーション科での治療の中でお勧めすることも多いストレッチ。
今日はストレッチの効果などについてお伝えしたいと思います。
- 体が硬くなるのはなぜ?
筋肉は本来、ゴムのように伸縮するのが良い状態ですがデスクワークなどによる長時間の同一姿勢や同じ動作を繰り返し行うことで1部の筋肉に負荷がかかり筋肉が収縮した状態が継続します。
一方でその反対側の筋肉は伸びた状態のままになり関節を曲げる筋肉も伸ばす筋肉も緊張状態となります。
その状態が長く続くと筋疲労が起きてしまい筋肉が硬くなってしまいます。
他には水分不足も影響すると言われており筋肉はもちろんですが筋膜なども硬くなってしまいます。
人間の体の60%は水分でできているので筋肉や靭帯・腱などにも十分な水分が必要です。
- 筋肉が硬くなると体にどういう影響がでるか?
前述したように長時間同一姿勢を取り続けることで片方の筋肉が縮み一方の筋肉が伸張されます。
それが原因となり縮んでいる筋肉を伸ばそうと思ってもなかなか伸びてくれません。
その結果、猫背や体の左右・前後のゆがみに繋がり腰痛・膝関節痛などが起こる原因の1つになります。
また筋肉が硬くなることで血液循環不良も起きやすいため全身代謝が低下しやすく痩せにくくなってしまうこともあるようです。
- ストレッチの方法
ストレッチは自宅でも取り入れやすい運動ですが方法を間違えると逆に筋肉を痛めてしまったりします。
患者様でも反動をつけながらストレッチを行う方がいらっしゃいますが筋肉には伸張反射という機構があり急激な伸張に対しては組織を守ろうという防御反応が働くため筋肉を硬くする傾向があります。
ストレッチをする際にはできるだけゆっくり20秒~30秒かけて反動をつけずに行うようにしましょう。
また筋肉を伸ばし過ぎないことも大切です。
人間は痛みを感じると交感神経が働き筋肉の緊張が高くなってしまいます。
そして1番重要なことは毎日継続することです。
筋肉は1度伸びても負荷がかかると元の状態に戻ってしまうので毎日短時間でも継続することがポイントです。
最後に大殿筋と大腿四頭筋のストレッチを1つご紹介します。
どちらも硬くなりやすい筋肉ですので痛みの少ない範囲でお試しください。
参照:自主トレばんく
リハビリ科 小林