家でできる変形性膝関節症のリハビリ(足関節・足部編)
みなさんこんにちは
理学療法士の大谷です
変形性膝関節症とは、主に加齢により関節軟骨がすり減り、関節内に炎症が生じて痛みが現れる病気で、膝関節の内側がすり減ってくる内側型(内反膝、いわゆるO脚)と外側がすり減ってくる外側型(外反膝、いわゆるX脚)があります。
変形性膝関節のリハビリでは膝周囲の筋肉を鍛え、膝関節への負担を減らすことが大切で、代表的なものでは膝でタオルを潰す運動やスクワットなどがあります。
これらの運動はメディアで取り上げられることも多いので、やったことがある・やっている人も多いと思います。
しかし、これらの運動だけでは症状が良くならないケースもあります。
そのような場合は膝関節の近隣関節の動きを良くして、膝関節への負担を減らしていくことも重要です。
今回は足関節・足部の動きを良くする運動を紹介します。
足指が縮こまっている人、小指が外側を向いている人、足指がしっかり曲がらない人、などは特にしっかりケアしましょう。
足の指と手の指を組み合わせて、曲げ伸ばしと捻りを行います。
<足指と手指を組み合わせます>
<土踏まずの部分を固定しながら足の指を反らします>
<次に足の指を曲げましょう。普段、反らすことはあっても曲げることは少ないと思うのでしっかり曲げましょう。>
<最後に捻ります。土踏まずをしっかり固定して前足部を捻りましょう。>
足指も曲げ伸ばしはやっている人も多いと思いますが、実は捻りも重要です。
初めは痛いと思うので無理のない範囲から行なっていきましょう。
次にアキレス腱ストレッチです。
よく見るストレッチではありますが、膝が痛い方にも有効なストレッチとなります。
壁や机に手をついてしっかり伸ばしましょう。
10秒〜20秒程度で良いですが、できたら1日のうちに行う回数(頻度)を増やしていきましょう。
立ったままでできるので、台所仕事の合間や歯磨きをしているとき、信号待ちをしているときなど生活の中に組み込んでいくと回数を増やすことができます。
一見、変形性膝関節症のリハビリとは関係なさそうに思えますが、足元を整えることで膝関節への負担を減らすことができるので、自主トレの一つにしてみてください^^
※痛みが強い方は無理をせず整形外科を受診しご相談ください。
リハビリ科 大谷