みなさんこんにちは(^^)/

クリニックリハビリテーション科、作業療法士の小林です。

 

リハビリテーションにお見えになる患者様からは現在治療している関節の近くの関節の痛みをお話ししてくださる患者様がいらっしゃいます。例えば肩の治療をしている場合、肘も痛いなどの場合です。

肩と肘の場合は関節そのものの距離が近いのでどちらかの関節の動きが悪ければ近くの関節の動きも悪くなる傾向にあります。また、よくお話を聞いてみますとテニス肘などの既往を持っておられる方もいるようです。

 

そこで今日は肘関節の痛みがある方の簡単なケア方法をご紹介したいと思います。

(Human Anatomy Atlasより引用)

 

図は肘関節を後ろから見たところになります。赤丸の部分が肘頭と呼ばれているところで肘を伸ばす時にこの骨が上手くはまっていないと肘関節の痛みの原因になります。

(Human Anatomy Atlasより引用)

 

次の図は肘の周囲の筋肉を示したものになります。この中で青い部分で示した円回内筋は前腕を内側に捻じるように動かす時に働く筋肉です。日常生活では使用頻度が多い筋肉になりますので硬くなりやすい場所です。硬くなると先程説明した肘頭と言われる部分の衝突が起こりやすく、痛みも出やすくなります。この部分を解すと肘関節のアライメントも比較的整いやすいです。

 

実際のケアのやり方ですが硬くなっている円回内筋を押さえながら肘の曲げ伸ばしをしていきます。なるべく親指を奥に入れてゆっくりと肘の曲げ伸ばしをしてみてください。

 

肘の痛みの強い方は無理をせずできる範囲で実施してください。肘の痛みの原因はこれだけではありませんので症状が強い場合には整形外科への受診をご検討ください。

 

リハビリテーション科 小林

大生水野クリニック