手指の関節の痛み、変形について
手指の関節の疼痛や変形が気になる方が外来を通院されます。
まずは関節の名前から・・・
手首の関節は手関節
指先に向かってCM関節(手根中指関節)
指の付け根はMP関節(中指指節間関節)
その上がPIP関節(近位指節間関節)
先端の関節がDIP関節(遠位指節間関節)
と言います。
皆様がよく心配される関節リウマチの場合は、手関節とMP関節とPIP関節の痛みが主で、左右対称性に出現します。
病状が進行すると指全体の疼痛・変形を来します。
母指のCM関節の疼痛・変形は「変形性CM関節症」
PIP関節の疼痛・変形を「ブシャール結節」
DIP関節の疼痛・変形は「へバーデン結節」
と言います。
主に加齢やオーバーワークが原因と考えられております。
参考資料
寺山和雄・堀尾重治:整形外科疾患 外来診療のヒント・手指の痛みと変形:P107 医学書院・2005年
関節の痛みではありませんが、MP関節周辺の痛みや腫れは狭窄性腱鞘炎が考えられ、進行すると指がバネのようになり、別名「バネ指」と言われます。
いずれの疼痛・変形を来した場合、当クリニック整形外科を受診していただければと思います。
(整形外科の診療日・診療時間はこちらよりご確認ください)
大生水野クリニック 整形外科 大森 茂樹
大生水野クリニック