お正月になるとお餅による高齢者の窒息事故のニュースを多く耳にします。

 

高齢になると加齢に伴い噛む力や飲み込む力が低下することが主な原因ですが


歯周病で歯茎が弱くなることや
義歯の不具合でしっかり噛めないこと
唾液の分泌が少なく口腔内が潤っていないため口や喉にお餅がくっつきやすく飲み込みにくくなること
も原因になっています。

 

お餅は柔らかそうに見えても嚙み切るのが難しい食材です、食べ方に工夫が必要です。

・小さく切って食べやすい大きさにする。　　　　　　　　　　　　　　　　　

・ゆっくり良く噛んでから飲み込むように。

・汁物と一緒に食べる。（良く噛まないで流し込むのは危険です。）

・あんこや大根おろしにからめて食べる。

・安定した姿勢をとる。（足が地面にしっかりつき、頚部が伸展していない）

・高齢者が食べる際は、周りの方も食事の様子に注意する。

 

これからも美味しくお餅を食べるために、歯のお手入れや義歯の調整をしっかり行なうことが大切です。
日々の習慣に嚥下体操や唾液腺のマッサージを取り入れるのもいいでしょう。

 

歯科衛生士　新倉

大生水野クリニック