立っているより座っている方が腰が痛い!?
腰痛をお持ちの方はたくさんいらっしゃると思いますが、今回はデスクワークの方、座っていると腰が痛くなる方に向けた内容となっています( `ー´)ノ
まずは簡単に私たちの背骨の構造を説明します。
私たちの背骨は、椎体という骨が連なっていて、上から7個が頸椎、次の12個が胸椎、次の5個が腰椎、その下に仙骨と尾骨という構造になっています。
また、椎体の間には椎間板と言われるクッションの働きをする組織があります。
背骨を横からみると、S字状のカーブを描いています(これを生理的弯曲といいます)。
このS字状のカーブ構造があることにより、圧を分散させて体のバランスを整えています。
しかし、座ることによりこのカーブ構造が乱れ、圧を分散しにくくなるので腰椎に負担がかかりやすくなります。
椎間板への圧力を比較した研究では、立っているときの椎間板への圧力を100としたとき、座っているときは140の圧がかかると言われています。
立っているときの方が腰に負担がかかりそうですが、実は座っている方が1.4倍の負担がかかっています。
つまりそもそも人間の背骨の構造上、座っている姿勢は腰に負担がかかりやすいということですね。
長時間座っていると腰まわりの筋肉が疲労し、血行が悪くなり痛みに繋がりやすくなります。
デスクワークで腰痛が生じやすい人は、30分に一度くらいは立ち上がって腰を捻ったりストレッチをしたりして、血行を良くしてみてください(^^)/
リハビリ科 大谷
大生水野クリニック