皆さんこんにちは。大生水野クリニックリハビリテーション科の鈴木です。

 

皆さんは梨状筋(りじょうきん)という筋肉はご存じでしょうか。

今回はこの梨状筋についてお話したいと思います。

 

梨状筋は股関節の6つある外旋筋群の一つで、お尻の奥深くにあり太ももの骨(大腿骨)と骨盤を結ぶ筋肉になります。

梨状筋の説明

引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス

 

 

この梨状筋の主な機能は股関節の外旋(外側の捻じる動き)と股関節の角度によって内旋(内側に捻じる動き)が主な作用ですが、その他に

 

①動いている際の股関節の安定化

 

②体幹と下肢の安定性強化

 

③衝撃吸収作用

 

④骨盤底筋群との連結の作用

を持っています。

 

日常生活では歩行時や走行時に①が大きく作用し、股関節がブレてバランスを崩さないように他の筋肉と連結し合いながら股関節を骨盤に強く押し付け安定させています。

また梨状筋はハンモックのように他の筋と連結しループを形成して、衝撃を吸収し関節の保護の役割も果たしています。

 

梨状筋の硬さや筋力の低下は股関節のリハビリテーションではもちろんですが、②や④の要素から隣接関節である腰や膝のリハビリテーションにおいても見逃せない重要な筋肉であると思います。

 

梨状筋は硬くなると、梨状筋症候群(いわゆる坐骨神経痛)を引き起こす為、常日頃からストレッチや筋力の強化は必要です。以下のようにやってみて下さい!(※梨状筋症候群についてはこちらの記事を参照してください梨状筋症候群とは?

 

〇梨状筋のストレッチ方法

梨状筋ストレッチ

〇梨状筋の筋力トレ方法

梨状筋筋トレ

参照:自主トレばんく

 

股関節の角度はおおよそ45°~60°くらいが梨状筋に最も作用すると言われています。

10回程度を目安に行いましょう。

 

どちらも無理の無い範囲で行う様にして下さい。

股関節、腰、膝など既に症状がみられる方はまずは整形外科の受診をお勧めします。

またストレッチの方法や筋トレの方法、今行っているリハビリの部位以外に症状がみられる場合は気軽にリハビリ科のスタッフにご相談ください!

 

 

リハビリ科 鈴木

大生水野クリニック