ストレートネックのリハビリテーション
首や肩の痛みで整形外科を受診した際に「ストレートネックですね」と言われたことがある人も多いと思います。
ストレートネックとはその名の通り、首の骨(頸椎)が真っ直ぐになってきている状態のことを言います。
「真っ直ぐだと良いんじゃないの?」と思う方もいると思いますが、本来私たち人間の頸椎は緩やかに前弯しています。
このアーチ構造によって重さ5~7kg前後あると言われている頭を上手く支えています。
この構造が破綻しストレートの状態になってしまうと、頭の重さが首や肩にのしかかり、凝りや痛みに繋がってきます。
ストレートネックを簡単にチェックする方法は以前のブログを参考にしてください。
(ブログ:姿勢のチェックしてみませんか?)
ストレートネックのリハビリテーションで重要なことは、良い姿勢を取れるように首以外にも背骨や骨盤の動きを良くすることです。
ではご自身でできるストレートネック対策をご紹介します。
まずは手を組み、前に突き出しながら背中を最大限に丸めます。首の後ろから背中にかけて気持ち良く伸ばしていきましょう。
次に手を後ろで組み、肩甲骨を引き寄せるように胸を張って、さらに手を斜め下に引っ張りましょう。鎖骨付近を気持ち良く伸ばします。
そしてここで重要なことは “顎を引く” ことです!
この2つの動きを3~5回繰り返して行いましょう。
ストレートネックの方は顎を引く力が弱くなっていて、常に顎が挙がりやすい状態になっています。下の写真のように顎が挙がると自然と猫背になり、首にかかるストレスが増えていきます。
先ほどのストレッチが上手くできない方は単純に顎を引く運動から始めてもOKです!
上手く引けない人は手で軽く押してあげましょう。
気がついたときに顎を引く癖をつけ、ストレートネックを予防していきましょう!
首や肩の痛みが強い方、頭痛や痺れがある方は一度整形外科をご受診ください。
当院整形外科の診療時間は<整形外科>よりご確認ください。
リハビリテーション科 大谷